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現役スクールカウンセラーの子育てブログ
発達

うちの子って発達障害?【LD編②】

今回は、前回に引き続き「うちの子って発達障害?【LD編】」をお話ししていきます。

前回はLDの特徴などについてお話ししていきましたが、今回は診断方法や治療についてお話ししていきます。

LDの診断方法は?

LDの診断は非常に難しく、明確な基準があるわけではありません。

WISC-IVなどの知能検査を行い、知能水準が平均であるにもかかわらず、学習の習得に困難さが見られる場合にLDの診断がつきます。

なので、LDの診断には、医療だけではなく教育や心理の観点からの見極めが重要になります。

最近では、LDの1種でディスレクシアと呼ばれる読み書きに困難さを抱えた状態を発見するために、「読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)」という検査が使われることもあります。

しかし、この検査はあくまでディスレクシアの疑いがあるかどうかの検査であって、LD全般の検査ではありません。

なので、知能検査や読み書きスクリーニング検査、学校での学習状況など、さまざまな視点からお子さんの状態を確認して、LDかどうかの診断を行っていきます。

LDの治療はどうするの?

残念ながら、LDはADHDとは違って薬を飲めば落ち着くということはありません。

なので、学習方法や家庭内での対応を工夫することがLDの治療には必要です。

学習方法の工夫

学校内で、先生とも相談していきながらお子さんの学習環境を整えてあげられると、非常に効果的です。

具体的にどのような方法があるかというと

【書き】のサポート

  • パソコンやタブレット等の使用を認める
  • ノートやプリントの記入欄は、行間を広くしたり、マス目を大きくしたりする
  • 板書をデジカメで撮影し、後で確認できるようにする

【読み】のサポート

  • 国語の文章など録音して聞かせる
  • プリントは行間を広げたり、字を大きくして読みやすくする
  • 音読は先生の後に続いて読ませるようにする

のような方法が考えられます。

最近では、音読を補助するシートがあるので、そういったものを活用していただくのもいいと思います。

家庭内での対応の工夫

ご家庭では、ママたちも悩みながらお子さんへの対応をしているかと思います。

なので、お子さんへの対応として心がけてほしいことは

  • 甘やかしすぎない
  • かまいすぎない
  • 厳しくしすぎない
  • 一貫性のある対応をする

の4点を意識していただくといいと思います。

必要以上のサポートはお子さんの自律心や自尊心に影響し、周囲からのサポートに依存してしまうようになるため、程よいバランスでのサポートが求められます。

どの程度のサポートが必要なのかは、お子さんの状態によってもさまざまだと思われますので、お医者さんや学校の先生、スクールカウンセラーなどに相談していただくのもいいと思います。

おわりに

今回は、LDの診断や治療法についてお話ししていきました。

LDのお子さんの場合、長年気づかれずに放置されて学習への意欲をなくしてしまっている子が時々見受けられます。

どうしても、「努力不足」や「ふざけている」という風に見られてしまうことも多いので、本当にお子さんが困っていることになかなか気づかれにくいのも影響していると思います。

お子さん自身が「勉強が嫌」「漢字がなかなか覚えられない」「音読したくない」という風に、自分の困った状況を訴えてくる場面もあるかと思います。

そうした時には、どうして嫌なのかを聞いてみて、どのような対応ができるかを一緒に考えていけるようになると、LDの早期発見につながるのではないでしょうか。

今回で「うちの子って発達障害?【LD編】」は完結で、次回からは「うちの子って発達障害?【ASD編】」をお話ししていきます。