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現役スクールカウンセラーの子育てブログ
発達

うちの子って発達障害?【ASD編③】

今回は前回に引き続き「うちの子って発達障害?【ASD編】をお話ししていきます。

ASD編①ASD編②では、主にASDの特徴についてお話ししていきました。

今回はASDの診断と治療についてお話ししていきます。

ASDの診断方法

ASDの診断は

  • お子さんの成育歴
  • ご家庭内や幼稚園、学校等でのお子さんの様子
  • 診察でのお子さんの様子

を踏まえて総合的に判断されます。

お子さんの様子で気になるエピソードがあった場合には、メモなどで残しておき、診察の際に持参するとスムーズだと思います。

また、幼稚園や学校などの様子も併せて確認しておくと、お子さんの状況がよりわかりやすくなります。

ASDの治療

ASDのお子さんは脳の働き方に特徴があり、それを薬で改善していくことはできません。

薬での治療が行われるのは、てんかんを伴ったお子さんやパニックになりやすいお子さんに対して使用されます。

なので、ASDの治療は療育が中心となってきます。

ASDの場合、社会に適応する力をどのようにして身に付けていくかが非常に重要になっていきます。

苦手なことを苦手なままにせず、必要最低限のスキルを身に付けていくことが、お子さん自身の人生においても望ましいことだと思います。

では、療育には主にどのようなものがあるかというと

  1. 行動療法
  2. 構造化
  3. 感覚統合訓練

の3つの方法があります。

①行動療法

行動療法は、問題行動が出たときには反応しないで、適切な行動がでたときにほめて、お子さんが適切な行動をしやすくするように導く方法です。

たとえば、お手伝いをした時に、お手伝いカードにシールを貼ってポイントを貯めるのも行動療法の1つです。

実際の行動に働きかけるやりかたなので、効果が出やすく、お子さん自身も楽しんで取り組めるのが特徴です。

ポイントとしては、

  • 問題行動に対して、叱ったり、罰を与えたりしない
  • 問題行動につながる原因がわかっている場合はそれを取り除く
  • 適切な行動をほめる場合は、お子さんが「ほめられた」とわかる方法を使う

ということを意識していただくといいと思います。

②構造化

構造化とは、必要な情報だけに集中できるような環境を整えてあげる方法です。

具体的な方法としては、ご家庭内で場所や机ごとにやる作業を決めたり、1日や1週間のスケジュールを立てたりする方法があります。

ポイントとしては、

  • お子さんが作業に集中できるように、作業に関係するもの以外は置かない
  • やることを段階的にわかりやすく、文字や図で示す
  • やることができたら、できたことがわかるように印をつける 

ということを意識していただくといいと思います。

③感覚統合訓練

感覚統合訓練とは、五感で受けた刺激をどのように反応して、どのように行動すればいいかを訓練していく方法です。

具体的な方法としては、コマ回しや折り紙で目と手の協調運動を促したり、ボール遊びや水泳など全身を使った協調運動も感覚統合訓練として使われます。

ポイントとしては、

  • 失敗をできるだけ経験させない
  • なるべく低いハードルから始めて「できた」を感じてもらう
  • 成功したら、たくさんほめる

ということを意識していただくといいと思います。

おわりに

今回はASDの診断と治療についてお話ししていきました。

療育はなるべく早い時期に始められると非常に効果が高いものでもあります。

診断を受けたか否かにかかわらず、お子さんが困ったという状態があるのであれば、早期に療育を受けてみるというのも1つの手かもしれません。

お子さんの様子が一番よくわかるのは、普段から見守ってくれているママたちでもあります。

ママたちの気づきから、お子さんが社会に適応する力を身に付けていくことにつながっていきます。

この記事が、そうした気づきの参考になれば私としてはとても嬉しいです。

今回も読んでいただきありがとうございました。