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子育て

きょうだい喧嘩がヒートアップ!きょうだい喧嘩への対処法2選

スクールカウンセラーの相談の中で、時折

  • 「きょうだい喧嘩が激しくて大変なんです」
  • 「上の子が下の子に対して当たりが強くて困っているんです」
  • 「何度止めても同じ理由で喧嘩になってしまいます」

このような話を聞くことがあります。

きょうだいの関係はいつの時代もママ達にとって悩みの種になるものの一つです。

そこで今回はきょうだい喧嘩に対して、ご家庭でできる対処法についてお話ししていきます。

そもそもなんできょうだい喧嘩をするの?

きょうだい喧嘩が起きる理由はさまざまだと思いますが、よく話題に上がるのは

  • ゲームやお菓子、TVなどの取り合い
  • 自分のものを相手に勝手に使われた
  • ゲームの勝ち負けが気に入らない

こういったものがあります。

それぞれの言い分がある中で、段々とヒートアップしてしまい、ママ達が困るような殴り合いや言い合いのような喧嘩に貼ってしまうことも多いのではないでしょうか。

喧嘩にならないようにとルールを作っても、結局は見守る人がいないとうまくいかずに喧嘩になってしまう、ということもあると思います。

中には、ママが声をかけたらもっとヒートアップして手が付けられない事態になってしまった、というパターンも少なくありません。

では、こうしたきょうだい喧嘩にご家庭ではどのように対処していけばいいのでしょうか。

ご家庭でできる、きょうだい喧嘩の対処法2選

日々、さまざまな理由で勃発するきょうだい喧嘩の原因を一つ一つ排除していくことは、とても難しく現実的な方法とは言えません。

ヒートアップするきょうだい喧嘩が少しでもおさまれば、ママ達にとっても楽になるのではないでしょうか。

上記のきょうだい喧嘩の理由でも挙げましたが、ママが声をかけたらきょうだい喧嘩がヒートアップした、という点がとても大切な視点になります。

実は、ママ達が良かれと思って喧嘩の仲裁に入っていることが、子ども達からすると「どちらがママを味方につけられるか」という新たな喧嘩の種を生み出すことになってしまうのです。

こうなってくると、「どちらがより正しいか」を主張するために、相手よりも強くアピールしなければと大盛り上がりになってしまいます。

そこで、きょうだい喧嘩に対して、ご家庭でできる対処法が

  1. 喧嘩には介入しない
  2. 仲良く遊んでいる時に介入する

この2点に取り組むことです。

①喧嘩には介入しない

言葉で言うととても簡単なように感じますが、実際にきょうだい喧嘩を目の当たりにすると、つい口出ししたくなってしまうのではないでしょうか。

きょうだい喧嘩が起きている時に一緒の場にいると、ママ達へのアピールも兼ねて喧嘩がどんどんヒートアップしてしまう危険性があるので、思い切ってきょうだい喧嘩の場から離れて別の部屋に行くこともおすすめです。

きょうだい喧嘩は、あまりの激しさに悪いもののように感じてしまいますが、子どもからするとお互いに受け入れがたいことが起こった時に、どうやって納得できる解決法を見つけていくか、を考える機会にもなります。

ママ達が喧嘩に介入することによって、その場では解決できるかもしれませんが、子ども達だけで解決できたわけではないので、根本的な解決には至りません。

きょうだい喧嘩が起きた際には、「子どもが喧嘩の解決の仕方を身に付けるため」と考えて、できる限り見守るようにしていただくといいと思います。

見守る=放置というわけではないので、年齢差があって子ども同士での解決が難しい場合や子どもからどうしたらいいのか相談された場合などは、ぜひママ達の力を子ども達に貸してください。

②仲良く遊んでいる時に介入する

きょうだいで仲良く遊んでいるのは「当たり前」、そう感じているママも多いのではないでしょうか。

そんな当たり前にいちいち反応するのは大変だと感じることもあると思います。

しかし、そんなママ達から見ての「当たり前」は、子ども達からするとお互いの協力の下に成り立っているものかもしれません。

きょうだい喧嘩の時とは反対に、仲良くしている時に介入することによって、「ママへのアピールのためにもっと仲よくしよう」といい方向に促すこともできます。

慣れるまでは難しいかもしれませんが、上記の2点を意識していただくだけでもきょうだい喧嘩の様子が変わります。

おわりに

今回はきょうだい喧嘩に対してご家庭でできる対処法についてお話ししていきました。

年齢差や性別等によってもきょうだい喧嘩の原因や激しさは異なると思います。

今回お話しした対処法は、原因やきっかけに直接アプローチするものではないので、汎用性が高いのではないでしょうか。

喧嘩に対して介入しないことは、最初のうちは慣れなくてストレスも溜まるかもしれませんが、次第に喧嘩が長引かなくなってくるのでそれまでの我慢です。

喧嘩が発生したら、

「また一つコミュニケーションの仕方を学ぶ機会になっているな」

という気持ちでいていただけると、多少は気が楽になります。

読んでいただいている方で、

「こんな風にしてみるのもよかった」

というエピソードがありましたら、コメントから教えていただけると嬉しいです。

今回も読んでいただきありがとうございました。