新年度が始まってから早いもので1週間が経ちました。
こうした新学期や長期休暇明けに「学校に行きたくない」と言い出す子ども、多いですよね。
生活リズムが崩れていたり、学校に対して何かしらの不安やプレッシャーを感じていたり。
その背景には、子どもなりの「こころの揺れ」があることが少なくありません。
そこで今回は、年齢や発達特性ごとに、休み明けの不安にどう寄り添えばよいかを、具体的な声かけや行動例を交えて紹介します。
Contents
【学年別】子どもの不安と対応方法
小学校低学年(1〜2年生)
- 長期休みからの生活リズムの乱れや、親から離れることへの寂しさが大きく出やすい時期
- 特に1年生は「学校に慣れてきた頃に長期休み」でリセットされてしまうことも
対応のポイント
- 朝の支度を「一緒に」楽しむ
「お洋服選ぼうか!今日は黄色と青のどっちがいい?」など、会話を交えながら主体的に動けるように促すと効果的
- 登校渋りがあるときは「今日は学校に何しに行く日だっけ?図工があるよね!」と好きな教科に触れる声かけをする
- 学校から帰ってきたら、5分だけでも「今日は教室に入れたね!」「先生に挨拶できたね!」と“できたこと”にフォーカスして具体的に褒める

小学校中学年(3〜4年生)
- 友達関係や勉強に対するプレッシャーが強くなり始める時期
- クラス替えや先生との相性、グループ活動への不安も出てくる
対応のポイント
- 「今日の○○先生どうだった?」など、“授業”や“先生”に焦点を当てた話題で会話を始めると話しやすくなる
- 「失敗してもいいからやってみることが大事」と“プロセスを評価”する声かけを繰り返す
- 宿題やテストに不安がある場合、「全部やらなくてもOK。まずはこの問題だけ解いてみよう」と小さなステップで区切ってあげる
不安が大きければ、先生に宿題の量について相談してみるのも効果的

小学校高学年(5〜6年生)
- 思春期の入り口で、自分を「他人からどう見られているか」を意識し始める
- 言葉にしづらい不安やストレスを抱え、無口・無反応・過剰な反発として表れることも多い
対応のポイント
- 直接的な質問ではなく「最近、ちょっと元気ないように見えるけど…何か気になってることある?」など、“気づき”を伝える形で話しかける
- もし会話が難しい場合は、LINEやメモを活用して「何が気になっているか書いてみてくれる?」と“非対面の手段”を活用
- 学校への同行も選択肢に入れて、「玄関まで一緒に行こうか?」「保健室からスタートするのもありだよ」と段階的に進める方法を提案する
- 自尊感情が下がっている子には「あなたの頑張り、ちゃんと見てるよ」と存在そのものを認める言葉をこまめに伝える

【発達特性別】対応のヒント
ASD(自閉スペクトラム症)の子どもへの対応
- 予定変更や予測できない出来事に強い不安を感じる
- 感覚過敏(音・光・触覚など)があることも多く、環境の変化に弱い
対応のポイント
- スケジュールの見える化
ホワイトボードや絵カードで1日の流れを視覚化し、「次に何が起きるか」がわかるようにする
- 前日からの予告
「明日は新学期だから○○先生に会えるね。朝は8時に出発するよ」と具体的に伝える
- 安心できるルーティン作り
朝の支度や帰宅後の流れを毎日同じにし、予測可能性を高める
- 感覚刺激の配慮
制服や靴下の素材を見直す、登校時の音量を下げるなど、苦手な感覚を避ける工夫をする
- 本人のこだわりを尊重する
「いつもの筆箱」「お気に入りのハンカチ」など、慣れた物を持たせることで安心感を得られる

ADHD(注意欠如・多動症)の子どもへの対応
- 忘れ物が多く、朝の支度がうまく進まない
- 気が散りやすく集中が続かないので、宿題が終わらず不安になる
- 感情の起伏が大きく、うまくいかないと不安が強くなりやすい
対応のポイント
- やることリストを作る
「朝のやることチェック表」を冷蔵庫や玄関に貼って、1つずつ終わったらシールを貼るなど、視覚的に確認できる工夫をすると効果的
- タスクの分割と声かけ
「着替えて!」「早くして!」ではなく、「まずズボン履こう」「次に靴下ね」と段階的に具体的に指示する
- 時間の見える化
タイマーや砂時計を使って「あと5分で出発」の感覚を共有する
- エネルギー発散の時間を設ける
出発前にジャンプ10回、ラジオ体操など軽い運動を取り入れて、気持ちの切り替えを促す
- 失敗しても責めない雰囲気作り
「忘れても大丈夫。次に気をつければOKだよ」と安心感を与える

親ができる7つの工夫
- 朝の声かけは短く・明るく
「今日は何か面白いことあるかな?」など未来に目を向けた言葉をかけてみると子どもも安心します
- 子どもの気持ちを言語化する
「行きたくない」と言われたときに、「そっか、今日はちょっと行きづらい気分なんだね」と感情を言語化してあげると、子どもが気持ちを理解してもらえたと感じます
- 起きてから登校までの流れを固定する
「6:30起床→7:00朝食→7:30着替え→8:00出発」のようにパターン化すると、子どもも行動しやすくなります
- 帰宅後は“フリータイム”を確保する
ゲームやおやつの時間をあえて設けることで気持ちのリセットを助ける効果があります
- 担任・スクールカウンセラーに早めに相談する
「こんな様子ですが、どう連携できますか?」とオープンな姿勢で相談すると、学校からの協力も得られやすくなります
- 他の子と比べない
「○○ちゃんはできてるのに」ではなく、「あなたはあなたでいい」と伝えることで、子どもの自己肯定感も高まります
- 登校できなかった日も否定しない
「明日、どうしたら行きやすくなるか一緒に考えよう」と共に歩む姿勢を見せることで、子どもも「次にどうすればいいか」を考えることができます

参考記事リンクまとめ
こんな風にお困りの方は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
小1で登校しぶりが始まったら?子どもの不安に寄り添う4つの対処法
不登校の相談で多い内容とスクールカウンセラーの実際の対応とは
子どもの発達に関するよくある相談と現役スクールカウンセラーの支援例
おわりに
休み明けは、子どもの「心の揺れ」が出やすい時期です。
大人が焦らず見守り、子どもの気持ちに寄り添うことで、少しずつ安定していきます。
「毎日元気に登校」ができなくても、「今日は少し気持ちが落ち着いた」それだけで十分な一歩です。
この記事が、親子の一歩を支えるきっかけになれば嬉しいです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
※この記事には一部生成AIの文章が使われています










