こんにちは、スクールカウンセラーのまるです。
夏休み中、学校から離れてホッと一息ついている子どもも多いのではないでしょうか。
安心感から、ポツポツと学校であった嫌な出来事について話してくれる子もいるかもしれません。
子どもからの話の中には、時々
「それっていじめじゃないの?」
こんな風に感じてしまう内容のものもあると思います。
そこで今回は、もしも子どもがいじめを受けた時の対処法について、お話ししていきます。
Contents
いじめって、どこからが「いじめ」なの?
- 「ふざけてるだけに見える」
- 「子どもは何も言わないし…」
子どもから学校での話を聞いて、そう思ってしまうことはありませんか?
実は、いじめの定義はとてもシンプルなものです。
された本人が『つらい』『苦しい』と感じたら、それはいじめです。
これは文部科学省の定義にも合致しています。
- いじめとは、児童生徒に対して行われる心理的または物理的な影響を与える行為
- 当該児童生徒と一定の人的関係のある、ほかの児童生徒が行っているもの
- インターネットを通じて行われたものも含まれるため、いじめが起こった場所は学校の内外を問わない
たとえ加害した側が「冗談だった」「ノリだった」と言っていても、受け取った子が傷ついていたら、それはいじめです。

親が気づけるいじめのサインとは?
子どもは、自分から「いじめられている」とはなかなか言いません。
でも、実は“行動”や“態度”にサインが出ていることも多いです。
- 朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と言う
- 持ち物が壊れていたり、なくなっていたりする
- よく泣いたり、怒りっぽくなったりする
- 友達の話をしなくなる
- SNSを極端に気にするようになる
子どもの様子から「ちょっと気になるな…」と感じたら、まずは子どもに話を聞いてみましょう。
問い詰めるのではなく、「何か困ってることある?」というスタンスで、子どものペースに合わせていくのがポイントです。

子どもが話してくれたとき、親ができること
いざ子どもがいじめのことを話してくれたとき、親として、どう対応すればよいのでしょうか?
まずは“子どもの味方”になることが大切
子どもからの話を聞いて、こんな言葉をつい言いたくなってしまうこともあるかもしれません。
でも、そこはぐっとこらえて
それだけで、子どもは「自分はひとりじゃない」と感じられます。
「こうすればよかったんじゃない」
こんな風にアドバイスしたくなることもあると思います。
まずは、子どもの話を遮らずに最後まで聞くことを意識していただくといいのではないでしょうか。

いじめについて学校に相談するときのポイント
子どもから話を聞いて、
- 「学校に言った方がいいのかな…」
- 「でも、子どもが嫌がってるし…」
こんな風に迷うこともあるかもしれません。
でも、大人が動かなければ、いじめは終わりません。
まずは子どもに
こんな風に確認をとりながら、次のように伝えてみてください。
- できれば直接会って相談を(担任・学年主任・カウンセラーなど)
- 感情的になりすぎず、「こういう様子がある」と具体的に話す
- メールの場合も、日付・状況・子どもの言葉を丁寧に記載
子どもを支える日々のかかわり
いじめの問題は、すぐに解決するとは限りません。
子どもが少しずつ元気を取り戻していけるよう、親にできる「日々のサポート」がとても大切です。
①安心感を伝える
→「大丈夫だよ」「味方だよ」のメッセージを繰り返す
②話したくなったら、いつでも話せる環境をつくる
→しつこく聞かず、でも「いつでもいいよ」の空気感を出すことが大切
③子どもが自分を責めないよう支える
→「あなたは悪くないよ」と言葉で伝える

実は、加害者側の親からの相談も少なくありません。
もしも学校から「自分の子どもがいじめに関わっていた」と連絡があったら…
まずは冷静に、事実を受け止めることが大切です。
そして、子どもを一方的に責めるのではなく、「どうしてそういうことをしたのか」を一緒に考えていく姿勢でいるといいと思います。
このスタンスが、再発防止にもつながります。
いじめによる心の傷と、そのケア
いじめによって、子どもが心に深い傷を負うこともあります。
夜眠れない、食欲がない、何もやる気が出ない…
そんな状態が続くときは、早めに医療機関や心理士のサポートを受けるのもおすすめです。
- 安心できる人間関係(親や信頼できる大人)
- 「大丈夫だった」と感じられる経験
- 焦らず待ってもらえる時間
子どもの中には、学校の人には話したくないという思いを抱えている子もいます。
そうした時には、学校だけでなく、地域の相談機関やカウンセラーを活用することも選択肢のひとつです。

家庭でできる、いじめの予防
いじめを完全に防ぐのは難しいかもしれません。
でも、家庭でのかかわりが、子どもを「いじめに巻き込まれにくい存在」に育てていくことは可能です。
- 子どもの話をよく聞く(スマホを置いて、目を見て)
- 違いを認める価値観を育てる
- 「あなたは大切な存在だよ」と言葉と態度で伝える
SNSの使い方についても、早い段階から一緒に考えていくと安心です。

おわりに
いじめは、親子にとって本当につらい問題です。
でも、どんな状況でも、子どもにとって一番の味方でいてくれる親の存在は、かけがえのない支えになります。
「あなたのことを信じているよ」
「つらいときは、いつでも頼っていいんだよ」
そんなメッセージを、ぜひ伝えてあげてください。
スクールカウンセラーも、いつでもお力になります。
ひとりで抱え込まず、どうか相談してください。
今回も読んでいただきありがとうございました。
※この記事には一部生成AIの文章が使われています。










