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現役スクールカウンセラーの子育てブログ
スクールカウンセラー

小学生で不登校になってしまった、中学校選びはどうしたらいいの?

小学校の相談の中で時々、

「うちの子は6年生で不登校なんですけど、中学校はどうしたらいいですか?」

という話が出てきます。

特に、夏休みが明けて学校行事で中学校見学などが始まってくる、今ぐらいの時期からそうした相談を受ける機会が増えてくるように感じます。

そこで、今回は小学校で不登校になっている子どもが、中学校選択をどのようにしているのかをお話ししていきます。

中学校の選択肢は何があるの?

不登校かどうかにかかわらず、中学校の選択肢は大きく

  • 学区の公立中学校
  • 私立の中学校

に分かれます。

そこに、不登校という状況が合わさると

  • 適応指導教室+学区の公立中学校
  • フリースクール
  • 学区外の公立中学校

といった選択肢も可能性として出てきます。

 

では、どのように上記の選択肢を選んでいけばいいのでしょうか。

 

どんな風に中学校を選べばいいの?

子どもの不登校の状況や希望によってどの選択肢を選ぶかはさまざまです。

私のところに相談に来てくれた方には、子どもの状況を確認して上記の選択肢についてそれぞれ説明させてもらいます。

学区の公立中学校

  • 友達と同じ中学に通いたい
  • みんなと違う学校に通うイメージがわかない
  • 中学校からは普通に通いたい

このような考えがある子どもが、学区の公立中学校を選んでいることが多いです。

また、入りたい部活動があるなども理由の一つになりやすいです。

学区の公立中学校の場合は、特に入学のための手続きというものは不要ですが、小学校での不登校の状況などを知ってもらい、中学校生活でどのように過ごしていけばいいのかの具体的なイメージを固めるために、事前に中学校の見学をおすすめしています。

私立の中学校

  • 自分のことを誰も知らない場所でやり直したい
  • 公立中学校のカリキュラムには馴染めない
  • 特色ある中学校で学びたい

このような考えがある子どもが、私立の中学校を選んでいることが多いです。

不登校の原因に友人関係でのトラブルが絡んでいると、この選択肢が浮かんできやすいかもしれません。

また、発達障害などの特性がある子どもの場合、画一的な教育に馴染めないことが多いので、私立のような特色ある学校の方が楽しく通えることもあります。

私立の中学校となると、子どもに合った学校選びが必要になるので、何か所も見学に行ってもらうなどの手間がかかります。

実際に通うことを想定した通学の所要時間や生活のリズムの見直し、学習のフォロー等さまざまなことを検討する必要があります。

子ども自身が「ここに通いたい」という強い気持ちを持てる学校を見つけられるかどうかが、私立の中学校を選ぶためには重要なことではないでしょうか。

実際に私のところに相談に来てくれた子どもの中でも、自分に合った中学校を見つけて、そこに通うことを目標にして一生懸命頑張って合格し、楽しそうに中学校生活を送っている子もいます。

適応指導教室+学区の公立中学校

  • 友達と一緒の学校がいいけれど、普通に中学校に通うのは難しい
  • いきなり中学校に通えるか不安
  • 1日教室にいられるか心配

このような考えがある子どもが、学区の公立中学校に在籍しながらを適応指導教室に通うことを選ぶことが多いです。

1日おきに中学校に通い、その合間に適応指導教室に通うなど、子どもに合った通学のパターンで利用していることが多いです。

中学校には通えないけれど、適応指導教室なら大丈夫という子どももいるので、こうした選択肢も候補に入れていただくのもいいかもしれません。

適応指導教室の出席は、そのまま在籍校の出席にカウントされるので、高校受験を見据えて出席日数のことも考えておきたい、という子どもにもおすすめです。

適応指導教室は自治体の教育委員会が運営しているので、在籍の中学校ともきちんと情報共有を図ってくれて、子どもの様子を両方から見てもらえるのもメリットかもしれません。

フリースクール

  • みんなと一緒の学校は不安
  • 毎日通えるかどうかもわからない
  • 特色あるところに行ってみたい

このような考えがある子どもが、フリースクールを選んでいることが多いです。

フリースクールの場合、私立の中学校と異なり在籍は学区の公立中学校になります。

しかし、私立の中学校のように子どもに合った場所を選べるというところはメリットだと思います。

フリースクールによっては、在籍校との情報共有をあまりしてもらえなかったり、フリースクールの出席を在籍校での出席と認めてもらえなかったり、という場合もあるのでその点はしっかりと確認していただく必要があります。

自治体が運営している適応指導教室とは異なり、さまざまな民間団体が運営しているフリースクールはそれぞれに特色があり、子どもにとっても選ぶ楽しさがあると思います。

私のところに相談に来てくれた子どもの中にも、自然豊かで体験活動の多いフリースクールを選んで、楽しそうに通っていた子もいました。

学区外の公立中学校

  • 小学校の子とは違う学校に行きたい
  • 学区の学校には入りたい部活がない
  • 私立に通うのはお金がかかるので難しい

このような考えがある子どもが、学区外の公立中学校を選ぶことがあります。

不登校の原因に、友人関係のトラブルが入っていると、同じ小学校の子と同じ中学校に通うことに負担を感じる子どももいます。

そうした場合、お住まいの地域によっては異なるかもしれませんが、学区の公立中学校の校長先生と、通いたいと考えている学区外の公立中学校の校長先生に相談し、双方からの了解を得られれば学区外の公立中学校の入学が可能になることがあります。

特に、いじめなどのトラブルがあって、相手の子と同じ中学校に通いたくない、といった時に学区外の公立中学校の入学が認められることが多いように感じます。

また、部活動も設備の関係で学区の公立中学校では希望の部活がない場合があります。

そうした時に、学区外の公立中学校で希望する部活動がある学校を選択しに入れる場合もあります。

しかし、学区外ということもあり、毎日通うのに負担がかかったり、一から友人関係を築くのが意外と大変だったり、というデメリットもあるのでその点はよく考えていただく必要もあるかもしれません。

時々、部活動のために学区外の公立中学校を選んだけれど、友人関係がうまく築けなくて通うのが嫌になってしまった、という相談を受けることもあるので、学区外の公立中学校を選ぶのは子どもとよく相談したうえで決めていただくのがいいのではないでしょうか。

 

おわりに

今回は、小学校で不登校になった場合の中学校選択についてお話ししていきました。

どの選択肢を選んでいただくかは、子どもの状況によってさまざまだと思います。

何よりも大事なのは、子ども自身が納得してその選択肢を選んだ、と思えるような支援をしていくことではないでしょうか。

もしかしたら、ご家庭の中だけでどの選択肢を選べばいいか決められないこともあるかもしれません。

そうした時には、お近くのスクールカウンセラーなどに相談していただくのも、解決のヒントが見つかる糸口になるかもしれません。

今回も読んでいただきありがとうございました。

また次回も読んでもらえると嬉しいです。

 

おまけ

子どもが「学校に行きたくない」と言った時に、ご家庭での対応の仕方についてわかりやすくまとめられている本があるので紹介します。

私自身もこの本を読んで、自分の対応の仕方を見直すきっかけになりました。

もしよろしければ、読んでみてください。