時々、私のところにご相談に来てくれるママに
「こんなことで相談に来ていいのかと悩んでいた」
とお話ししてくれる方がいます。
私としては、来てもらえて非常に嬉しいのですが、ママたちが不安に思ってしまう気持ちもよくわかります。
特に、小学校に入学したばかりで、つながりがあまりないママたちがそのような不安を抱えていることが多いように感じます。
なので、今回は小学校ではどんな相談がスクールカウンセラーのところにあるのか、私の経験を下にお話します。
どんな相談をしたらいいの?
基本的にはどんなことでも相談OKです!
どんな小さなことでも何か困ったことや不安なことがあったら、気軽にご相談に来ていただけると私としてはとても嬉しいです。
「こんなことぐらいで…」と遠慮してしまうママが多いですが、小さな不安をそのままに安心して生活することは難しいです。
なので、「こんなこと」から気軽にご相談に来ていただけると、ママにとってもお子さんにとってもとてもいいことだと思います。
また、「誰が」相談に行けばいいのかと悩むママもいます。
ママだけ、お子さんだけ、ママとお子さん、ママとパパ、家族全員で、どんなパターンでも大丈夫です。
その時、相談に行ってみたいと思っている人が、来てくれるのが非常に効果的だと思います。
小学校で多い相談とは
小学校では発達に関する相談と登校渋りに関する相談が特に多いです。
発達に関する相談
発達に関する相談では落ち着いて授業に参加できないや字がなかなか覚えられないなどさまざまな相談があります。
そうした相談が入ったときの対応としては、お子さんの授業中の様子を見学させていただき、そのときの様子をママにお伝えしてご家庭でできる対策についてお話しさせてもらっています。
ときには専門機関への相談をご案内させていただくこともありますが、ご家庭の中でできる取り組みについてお話しすることが多いです。
たとえば、落ち着いて授業に参加できないのはどの授業でもそうなるのか、それとも特定の授業だけそうなるのかで対応の仕方も変わってきます。また、在籍している学校によっても対応の幅が違うので、その点を踏まえて対応策を考えるのもスクールカウンセラーの仕事です。
他にも、字がなかなか覚えられない理由も字の形が覚えられないのか字と音がつながらないのかなどさまざまです。対応策もカルタで遊びながら覚えたり、大きなマス目に薄くお手本を書いてなぞらせたりとさまざまなパターンがあります。
つまずきの原因や理由も十人十色です。
なので、それぞれのお子さんに合った解消法を見つけられるように、私自身も日々注意深くお子さんの様子を観察させてもらっています。
登校渋りの相談
登校渋りの相談では、特に小学校に入学したての1年生のママからの相談が多いです。
学校の雰囲気になかなか馴染めず教室に入りにくくなってしまうお子さんが1年生の間はちらほらと出ます。慣れてくるとみんな楽しそうに学校生活を送ってくれるのですが、慣れるまでがママにとってもお子さんにとっても非常に辛い日々になると思います。
特に、保育園や幼稚園でも登園渋りがあったお子さんは、小学校でも登校渋りをする可能性が高くなるので、その点も覚えておくといいかもしれません。
慣れるまでの対応策としてママと一緒に登校してもらったり、教室の中に一緒に入ってもらったりとママに協力してもらうこともあります。
それぞれのご家庭に事情があると思いますので、どの程度までなら無理なくできそうかをスクールカウンセラーと一緒に考えられるとよいのではないでしょうか。
また、相談の中で日々の振り返りを一緒にしていきお子さんのでできたを確認していくことによって、達成感へとつなげていけたらいいと思います。
登校渋りのあるお子さんだとどうしてもママに負担がかかりがちです。
なので、スクールカウンセラーに相談していただいて、少しでも負担の軽減につなげていき、ママとお子さんが安心できるようにしていただきたいです。
その他の相談
上記の2つの相談が特に多いのですが、それ以外にも
- 「家に帰ってから宿題もせずにごろごろしている」
- 「友達ができなくて、一人ぼっちになっている」
- 「運動会が不安で参加したがらない」
などさまざまな相談があります。
どんな些細なことでも、お子さんとママが「不安だな」、「心配だな」と思ったら相談にぜひ行ってみてください。

おわりに
今回はどんな相談があるのかについてお話しました。
私としては、上記に書いた内容だけでなく「きょうだいげんかが激しくて心配」や「宿題をなかなかやらなくて困る」など、なんでも相談してほしいです。
スクールカウンセラーに相談に行くことが特別なことではなく、ちょっと困ったときに気軽に相談に行ける場にもっとなってくれたらいいなというのが私の願いです。
また、スクールカウンセラーへの相談がママたちだけでなく、学校に通っているお子さんたちにとっても自然なものになってほしいです。
次回は中学校に絞った相談内容についてお話したいと思いますので、次回も読んでもらえると嬉しいです。








